瑞穂水産は漁獲から釜揚げの加工までを自社で一貫して行っています。
世界文化遺産である富士山を望む自然の恵み豊かな駿河湾。
そのほぼ中央に位置する漁港、用宗港は良質なしらすの産地としてその名を知られています。私たち瑞穂水産は創業以来、美味しく安心安全な用宗のしらすを皆様の食卓にお届けすることを目指し、用宗の水産会社としては唯一漁船を所有して海上での漁獲から工場での茹であげ加工、出荷に至るまで自社で責任をもって行っております。
しらすは小さな体に濃厚な旨みと豊かな潮の香りを秘めている魚です。その実力を最も引き出して楽しめる食べ方は、鮮度の良いしらすを大釜でさっと茹で上げた「釜揚げしらす」。釜揚げしらすの原料は「しらす」と「塩」だけと、とてもシンプルです。
それだけに素材へのこだわりと、素材の良さを活かす製法へのこだわりを追及することが重要であると私たちは考えています。
しらすの親魚であるイワシは鮮度がたいへん落ちやすい魚であることから漢字で鰯と書きます。稚魚であるしらすはさらに環境に敏感で、手をかけないとたちまち品質が落ちてしてしまうため、用宗港では漁師と加工業者が連携し、しらす製品にとって重要な鮮度を保つ漁法を古くから守り続けています。獲れたばかりのしらすが漁場から運ばれ釜揚げしらすが出来るまでにかかる時間は最短30分間。このスピード感が用宗のしらすをより一層美味しくさせています。
食品加工において塩は保存のほか食材の持つ味わい、旨みを引き出す重要な役割を担っています。瑞穂水産では厳選した2種類の塩を独自の配合でブレンドして釜揚げしらすに使用しています。経験を積んだ職人がしらすの大きさなど魚質を見きわめて、しらす本来の味を邪魔しない、旨みをくっきりと際立たせる絶妙の塩加減で茹で上げます。そうして出来上がった釜揚げしらすは漁師も胸を張る自慢の逸品です。
食の安全のために
海から水揚げされたしらすには小エビやプランクトン、ミニサイズのタコや海藻などが混ざっています。これらを取り除くために瑞穂水産では何段階もの異物除去の工程を設けています。まずは専用のローラーや風力、磁力など機械による選別作業を行い、最後は丁寧に人の手をかけてゴミを取り除いています。また製品のロットごとの細菌検査(大腸菌群・一般生菌)の検査を行うなど、従業員一同お客様のもとに安全安心な商品をお届けするため日々努力しています。